曙ブレーキ工業(7238)米国メーカーから受注 会社を分析してみた

会社・銘柄

1月22日、曙ブレーキ工業(7238)は米国メーカーから電動パーキングブレーキキャリパーを受注したと発表しました。

市場はこれを好材料として捉え、株価は高騰。

曙ブレーキ工業(7238)に投資をしても大丈夫なのでしょうか? そこで今回、有価証券報告書から私なりに解説していきたいと思います。

曙ブレーキ工業(7238)米国メーカーからの受注で株価は高騰

ヤフーファイナスより引用

1月22日、曙ブレーキ工業(7238)は米国メーカーから高性能電動車向けの電動パーキングブレーキキャリパーを受注したと報じました。2021年4月~9月に量産を開始するそうです。

このニュースに対し、市場では好材料として受け止められ株価は高騰しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツイッターなどを見ると、ポジティブな意見が見られます。

 

 

曙ブレーキ工業(7238)の有価証券報告書から、会社を分析してみる

曙ブレーキ工業(7238)が米国メーカーから電動パーキングブレーキキャリパーを受注したことを受けて株価は高騰しましたが、投資をして大丈夫なのでしょうか?

結論として、投資をするのは危ない会社だという印象を受けました。

その理由について、有価証券報告書から私なりに解説していきたいと思います。

 

米メーカーからの受注によって業績にどのくらい影響を与えるのか不明

曙ブレーキ工業(7238)「有価証券報告書124期」から引用

曙ブレーキ工業(7238)はもともと日本、北米、欧州、中国、タイ、インドネシアで事業を展開するグローバル企業です。

また、米国メーカーからの受注で業績にどのくらい影響を与えるのかまでは発表されていません。

 

現在は事業再構築中

曙ブレーキ工業(7238)「有価証券報告書124期」から引用

曙ブレーキ工業(7238)は現在厳しい経営状況にあり、全ての取引金融機関の同意のもとで事業再構築中です。

おそらく、現在は銀行からの融資が難しい状況になっていると考えられます。

また、工場などの不採算設備を多く抱えている可能性もあると思います。

 

 

減収減益の業績

(単位:百万円)

 

第121期

第122期

第123期

第124期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

売上高

266,099

264,921

243,668

193,317

売上総利益

26,563

29,540

22,053

20,587

営業利益

4,223

8,143

215

3,707

当期純利益

354

782

▲18,264

24,855

 

曙ブレーキ工業(7238)「有価証券報告書122期」「有価証券報告書124期」から作成

こちらは、子会社なども含めた曙ブレーキ工業(7238)グループ全体の業績を表しています。

売上高及び各利益とも、減収減益が続いています。

2020年3月の当期純利益は赤字から一転し、24,855百万円の黒字になっています。しかし、この黒字は特別利益を計上したためです。

 

 

第121期

第122期

第123期

第124期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

売上高総利益率

10.0%

11.2%

9.1%

10.6%

営業利益率

1.6%

3.1%

0.1%

1.9%

 

曙ブレーキ工業(7238)「有価証券報告書122期」「有価証券報告書124期」から作成

次に、各利益率についても見てみます。

売上高総利益率は9.1%~11.2%になっています。

営業利益率は0.1%~3.1%になっています。製造業の営業利益率平均は4%と言われていますので、それよりも低い利益率です。

2020年度3月は固定費削減・人員適正化・経費削減の施策が大きく寄与したことで、営業利益率が1.9%にまで回復したそうです。

 

低い自己資本比率

 

第121期

第122期

第123期

第124期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

自己資本比率

12.4%

14.0%

1.7%

32.5%

 

曙ブレーキ工業(7238)「有価証券報告書122期」「有価証券報告書124期」から作成

2017年3月と2018年度3月の自己資本比率は10%台でしたが、2019年3月には大きな赤字を出したことで1.7%にまで低下しています。

2020年3月の自己資本比率は32.5%にまで回復していますが、これは主に株式発行で資金を調達したことと、「債務免除益」という特別利益を計上したためです。つまり、本業で儲けたことで自己資本比率が回復したわけではありません。

 

 

曙ブレーキ工業(7238)についてのまとめ

曙ブレーキ工業(7238)の有価証券報告書を読んだ感想として、危ない会社だという印象を受けました。

経営改善に向けて努力はしているようですが、いつ倒産してもおかしくないと思います。

個人投資家の方は手を出さない方が賢明だと思います。

最後に、株式投資は自己責任でお願いします。

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