パナソニック(6752)太陽電池の生産から撤退 業績への影響は?

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1月31日、パナソニック(6752)は中国などの海外メーカーとの価格競争力に押され、太陽電池の生産から撤退することを決めました。

太陽電池の生産から撤退することで、パナソニック(6752)の業績にはどのような影響が出るのでしょうか? また、パナソニック(6752)の経営には何か問題があるのでしょうか?

そこで今回、これらの点について有価証券報告書から私なりに解説していきたいと思います。

パナソニック(6752)太陽電池の生産から撤退

1月31日、パナソニック(6752)は中国などの海外メーカーに価格競争力で押され、太陽電池の生産から撤退することを決めました。

撤退後も、島根の工場と雇用は維持されます。

太陽電池の生産から撤退後、住宅などの太陽電池と蓄電池や制御機器を連携させる電力管理事業システムの開発や販売に力を入れるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツイッターなどを見ても、ネガティブな意見が多い印象です。

 

 

パナソニック(6752)の有価証券報告書から、会社を分析してみる

太陽電池の生産から撤退することを決めたパナソニック(6752)ですが、会社の経営に問題があるのでしょうか? また、太陽電池から撤退することで業績にどのくらい影響が出るのでしょうか?

そこで、有価証券報告書から私なりに解説していきたいと思います。

 

業績の推移

(単位:百万円)

 

第110期

第111期

第112期

第113期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

売上高

7,343,707

7,982,164

8,002,733

7,490,601

売上総利益

2,186,544

2,339,212

2,266,499

2,151,044

営業利益

276,784

380,539

411,498

293,751

当期純利益

149,360

236,040

284,149

225,707

 

パナソニック(6752)「有価証券報告書第111期」「有価証券報告書第113期」から作成

こちらは、子会社なども含めたパナソニック(6752)グループ全体の業績を表しています。

2019年3月期まで売上高は増収が続いていましたが、2020年3月期からは新型コロナウイルス感染拡大の影響と住宅関連事業の非連結化で減収に転じています。

売上高の減収に伴い、売上総利益、営業利益、当期純利益も2020年3月期には減益になりました。

 

(単位:百万円)

 

第110期

第111期

第112期

第113期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

総資産

5,982,961

6,291,148

6,013,931

6,218,518

従業員数(人)

257,533

274,143

271,869

259,385

 

パナソニック(6752)「有価証券報告書第111期」「有価証券報告書第113期」から作成

こちらは、総資産と従業員数の推移を表しています。

年度によって増減はありますが、総資産及び従業員数とも大きな変化はありません。

 

利益率

 

第110期

第111期

第112期

第113期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

売上高総利益率

29.8%

29.3%

28.3%

28.7%

営業利益率

3.8%

4.8%

5.1%

3.9%

 

パナソニック(6752)「有価証券報告書第111期」「有価証券報告書第113期」から作成

次に、売上高総利益率と営業利益率を見ていきます。

2020年3月期になると、営業利益率が悪化しています。これは、中国での投資需要の低迷等や新型コロナウイル感染症の拡大による影響、そして事業構造改革費用を計上したためです。

 

健全性

 

第110期

第111期

第112期

第113期

 

2017年
3月

2018年
3月

2019年
3月

2020年
3月

流動比率

118.0%

112.0%

109.0%

131.0%

当座比率

83.3%

75.2%

70.0%

84.7%

自己資本比率

26.3%

27.1%

31.8%

32.1%

 

パナソニック(6752)「有価証券報告書第111期」「有価証券報告書第113期」から作成

こちらは、流動比率、当座比率、自己資本比率の推移を表しています。

年度によって各比率とも多少の変動はありますが、いずれも健全といえる水準で推移しています。

パナソニック(6752)の健全性に問題はありません。

 

太陽電池撤退による業績への影響

パナソニック(6752)「有価証券報告書第113期」から作成

パナソニック(6752)の事業は5つのセグメントに分けられます。

そのうち太陽電池関連はライフソリューションズの電材に含まれ、売上高全体の10%以下になります。

従って、パナソニック(6752)が太陽電池から撤退したからといって業績に深刻な影響を与える可能性は低いと思います。

 

 

パナソニック(6752)についてのまとめ

2020年3月期は新型コロナウイル感染症の拡大によって業績に悪影響を与えましたが、深刻な影響は感じられません。健全レベルな経営が行われている印象です。

また、もともと太陽電池関連の売上高は全売上高の10%以下です。従って太陽電池関連から撤退しても、今後の業績に深刻な影響を与える可能性は低いと思います。

最後に、株式投資は自己責任でお願いします。

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