ファーマフーズ(2929)田辺三菱製薬と締結!会社を分析してみた

会社・銘柄

1月26日、ファーマフーズ(2929)は「田辺三菱製薬株式会社との抗体医薬に関する独占的ライセンス契約締結のお知らせ」を発表しました。

この発表によると、ファーマフーズ(2929)は田辺三菱製薬との開発候補抗体について独占的ライセンス契約を結び、契約一時金3.2億円を2021年7月期に計上するそうです。

投資家はファーマフーズ(2929)に投資をしても大丈夫なのでしょうか?

そこで今回、有価証券報告書から私なりに解説していきたいと思います。

ファーマフーズ(2929)田辺三菱製薬株式会社とのライセンス契約で株価が高騰

ヤフーファイナスより引用

1月26日、ファーマフーズ(2929)は田辺三菱製薬との開発候補抗体について独占的ライセンス契約を結び、契約一時金3.2億円を2021年7月期に計上すると発表しました。

さらに、ファーマフーズは独占的に実施する権利を田辺三菱製薬に付与し、販売額に応じたロイヤルティと販売マイルストンの支払いを受けるそうです。

市場ではこれを好材料として受け止め、翌日に株価は高騰しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツイッターなどを見ても、ポジティブな意見とネガティブな意見が見られます。

 

 

ファーマフーズ(2929)の有価証券報告書から、会社を分析してみる

田辺三菱製薬と独占的にライセンス契約を締結したファーマフーズ(2929)ですが、投資家はこの会社に投資をしても大丈夫なのでしょうか?

結論から言ってしまうと、うまく経営された会社だという印象を受けました。

その理由について、有価証券報告書から私なりに解説していきたいと思います。

 

市場拡大が見込める事業形態

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第23期」から引用

新型コロナウイルスや高齢化社会の進展で健康や美容に対するニーズが高まり、今後市場規模が拡大する見通しの事業形態になっているようです。

 

コロナに強い事業形態

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第23期」から引用

ファーマフーズ(2929)の事業内容は「機能性素材事業」「通信販売事業」「バイオメディカル事業」の3つで構成されています。

この3つの事業形態は、コロナウイルス感染拡大の中でも影響を受けない事業形態になっているそうです。

 

経営目標

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第23期」から引用

ファーマフーズ(2929)は今後、「売上高前期比で30%以上の増加」「営業利益率5%以上」を目標とした事業規模の拡大と成長性を重視すると発表しています。

 

海外市場拡大のための生産体制構築

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第23期」から引用

ファーマフーズ(2929)は海外市場でも売上拡大のチャンスがあり、現在はそのための生産体制を構築しているようです。

 

増収増益の業績

(単位:千円)

 

第20期

第21期

第22期

第23期

 

2017年
7月

2018年
7月

2019年
7月

2020年
7月

売上高

4,722,596

7,943,262

10,532,834

15,353,384

売上総利益

3,716,388

6,351,375

8,536,553

12,175,169

営業利益

89,436

296,428

576,253

740,018

当期純利益

105,288

322,514

507,813

690,947

 

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第21期」「有価証券報告書第23期」から作成

こちらは、子会社なども含めたファーマフーズ(2929)グループ全体の業績を表しています。

売上高及び各利益とも順調に伸び、増収増益が続いています。特に、2020年7月期はこれまで以上に業績が伸びています。

 

(単位:千円)

 

第20期

第21期

第22期

第23期

 

2017年
7月

2018年
7月

2019年
7月

2020年
7月

売上高

4,722,596

7,943,262

10,532,834

15,353,384

総資産

5,843,875

6,327,798

8,731,254

10,096,427

従業員数(人)

101

117

137

168

 

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第21期」「有価証券報告書第23期」から作成

売上高の増収に伴い、総資産及び従業員数も年々増えています。

 

(単位:千円)

 

第20期

第21期

第22期

第23期

 

2017年
7月

2018年
7月

2019年
7月

2020年
7月

総資産回転率(回転)

0.8

1.3

1.2

1.5

従業員1人当たりの売上高

46,758

67,891

76,882

91,389

 

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第21期」「有価証券報告書第23期」から作成

売上高の増収に対し、総資産と従業員数の関係性についても見ていきます。

総資産回転率及び従業員1人当たり売上高は年々右肩上がりが続いていますので、投資は適切に行われているといえそうです。

 

 

第20期

第21期

第22期

第23期

 

2017年
7月

2018年
7月

2019年
7月

2020年
7月

売上高総利益率

78.7%

80.0%

81.0%

79.3%

営業利益率

1.9%

3.7%

5.5%

4.8%

 

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第21期」「有価証券報告書第23期」から作成

次に、利益率につても見ていきます。

売上高総利益率及び営業利益率も順調に伸びていました。しかし、2020年7月期になると、少し悪化しています。

 

比率悪化の原因について

 

第20期

第21期

第22期

第23期

 

2017年
7月

2018年
7月

2019年
7月

2020年
7月

流動比率

402.0%

331.0%

294.0%

262.0%

当座比率

318.0%

267.0%

239.0%

194.0%

自己資本比率

61.2%

61.5%

49.4%

48.6%

 

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第21期」「有価証券報告書第23期」から作成

流動比率、当座比率及び自己資本比率とも年々悪化しています。

詳しい原因について調べてみると、売上高の増収に伴い必要となる運転資金も増えています。その運転資金を調達するために支払債務や借入金などが増えているため、結果として流動比率や当座比率及び自己資本比率が悪化していました。

従って、経営的に問題はなさそうです。

 

有形固定資産回転率が悪化

(単位:千円)

 

第20期

第21期

第22期

第23期

 

2017年
7月

2018年
7月

2019年
7月

2020年
7月

売上高

4,722,596

7,943,262

10,532,834

15,353,384

有形固定資産

718,322

734,321

954,830

1,768,670

有形固定資産回転率(回転)

6.6

10.8

11.0

8.7

 

ファーマフーズ(2929)「有価証券報告書第21期」「有価証券報告書第23期」から作成

売上高の増収にともない、設備投資を行うために有形固定資産(主に建物や土地等)も年々増えています。

2017年7月期~2019年7月期までは順調に有形固定資産回転率は伸びていました。しかし、2020年7月期になると、有形固定資産回転率は悪化しています。

2020年7月期の主な設備投資は研究開発力の強化を目指した創薬研究所の建設工事になります。今後はこの設備投資が売上高につながるのかを見極めたいところです。

 

 

ファーマフーズ(2929)についてのまとめ

売上高の拡大よりも、十分な流動性が残って健全に事業ができることを念頭にした経営が行われているという印象を受けました。

そのため、誤った経営判断を行うリスクは少ない会社だと思います。

ただ、2020年7月期になって売上高総利益率や営業利益率、有形固定回転率が少し悪化しています。投資家は今後その部分が改善されていくのかを見極める必要があると思いました。

最後に、株式投資は自己責任でお願いします。

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